丸子紅茶

TEL.054-259-3798

製造工程

Process

丸子紅茶は有機、
無農薬で栽培されています

丸子の茶葉(紅富貴など)を使用し、特に自園による栽培は独自に吟味した肥料による有機、無農薬で栽培されたものです。


この丸子の地に紅茶の灯を消してはならないと、紅茶の研修で学び得た知識をもとに本物の紅茶作りに挑戦したのが丸子紅茶であります。

村松二六

紅茶の製造

萎凋(いちょう)

村松二六刈り取った茶葉を12時間以上かけて茶葉に含まれている水分を取りのぞき、香り成分が出やすくする。茶葉の種類により異なるが、35~43%の水分を取り除く。


※紅茶の製造に必要な工程一つです。フルーティな香り(リナロール)が葉の中に残り、さらに水分が飛ぶことによって香りが高まります。

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揉稔(じゅうねん)

村松二六萎凋で水分を撤去したあと茶葉に圧力をかけて揉み、序盤は茶葉の組織を終盤は細胞など全体を破壊して、カテキン類の酸化反応を進みやすくします。注意することは、途中でおきる激しい酸化作用のとき、葉の温度を体温以上に上げないことです。

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発酵(はっこう)

村松二六萎凋で始まった茶葉内の化学反応は揉稔の工程を経て、発酵の工程で急激に進行します。カテキン類は酸化され、分子は異性化、酸化重合反応などが進む、紅茶に特有な赤橙色物質に変化します。紅茶の発酵を完成するために茶葉を5センチくらいの厚さにつんで、中の温度を30度、湿度を90%にして発酵させます。温度は、品種によって5℃ほど差が有ります。


●発酵機の内部

発酵機の内部紅茶製造工程の最大の特徴はこの発酵である、室温30℃以上、室温90%以上、時間60~80分ほどで加水分解発酵にてカテキン特有の苦渋味を減少し、香りと味を作り出します。この時、良い香りがし始めます。

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揉稔(じゅうねん)

村松二六発酵がほどよく進んだところで、中揉機で乾燥させます。注意することは、温度を上げすぎて、茶葉を焦げさせないことです。

※ 発酵がすすんだ時期をみて、75℃で乾燥し、次に透気乾燥75℃で乾燥して、水分5%ぐらいまで乾燥させます。

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揉稔(じゅうねん)

村松二六乾燥が終わったら葉をカットし、葉の中に混じっている茶棒を取りのぞき、紅茶製品に仕上げます。

丸子紅茶独自の製法

萎凋(いちょう)器と発酵器は、何れも独自に開発した製法によるものです。発酵器は加水分解発酵により新たな成分を創りだし,機能性と紅茶の特性である水色、香り、滋味の三拍子を一段と高めることができるものです。

国産紅茶について

国内外でファンが拡大中

国産紅茶は1971年の紅茶輸入自由化以降、生産量が激減していましたが最近では新たな茶市場の開拓を目的に、質の高い紅茶作りに取り組む産地が増えてきました。それぞれの産地の風土を生かした地域色あふれる紅茶・・・これを『地ビール』『地酒』と並んで『地紅茶』と称しています。国産志向の高まりのなか、安心・安全な国産茶葉が生み出す香り豊かな紅茶は国内外でファンを拡大しつつあります。

国産紅茶の将来性については希望が持てると考えられています。なぜなら、世界でもっとも生産されているお茶は、紅茶です。紅茶は、世界20数カ国で生産されており、お茶の全生産量の約65%~70%を占めているからです。

個性もさまざま、世界の紅茶

紅茶は、産地の気候風土によって、品質や香味にそれぞれの個性があります。そのため、産地名がそのまま銘柄として使われます。インドの「ダージリン」、スリランカ(セイロン紅茶というほうがポピュラーかもしれませんが)の「ウバ」、中国の「キーモン(祁門)」は世界三大紅茶といわれる銘茶です。

それぞれの地域の、紅茶の生産量は、インド 845千t、スリランカ 306千t 、全体では 1,647千t (2000年のデータ)ですが、生産されています。日本の紅茶生産量は、数トン~数十トン程度です。緑茶は、平成21年 全国86,000t 静岡県35,000t (荒茶)です。

風味・香りにすぐれた日本の紅茶

日本での紅茶の生産量は、昭和29年~昭和30年頃がピークで、約8,000トン/年生産、輸出5,500トンほどが輸出され、静岡県内が98%を占めていました。近年の日本の紅茶輸入量は、財務省関税局まとめの通関統計によると、2009年の紅茶の輸入量は1万7399トン(前年比2.6%減)、輸入額は88億5468万円(同15.2%減)です。

しかし、国産紅茶は、海外にない風味があると評価されています。
その国産紅茶の中で最もおいしい紅茶として、丸子紅茶は注目を浴びています。特許をとった発酵器は国内唯一のものであり、静岡市としても誇れる貴重品です。実際に、その風味、香りをお楽しみください。